●「社長、その経営計画書の内容通り本当に実行できるんですか?」
●「昨年まではコロナが原因だと言っていましたが、これまでも同じような経営方針や戦略で計画未達が続いていますよね。」
●「今回の経営計画書が本当に達成できる根拠って何ですか?」
銀行員から突き付けられた言葉。
取り繕って説明しても、その銀行員はあまり納得してない表情。
正直、「根拠なんてない」と言いたかったが、飲み込んだ。
同じ日、ある社員が退職願を持ってきた。その理由は
●「社長、わが社は将来どうやって収益を上げるのですか?」
●「私の給与はこれからいくら上がるのですか?いつも赤字とか業績が悪いと言っているから不安です」
社員も将来の可能性について明確な根拠を求めてきた。
しかし「大丈夫だ、わが社の○○○の強みがあるから、○○○戦略で、来年から収益が上がる」とは言えない。
「申し訳ない。今はどこも厳しいから・・・」と何の説得力もない言葉しか出ない。
何とかこの日はこの社員も思い止まったが、そのうち辞めていく事は明白だ。
今のビジネスモデルでは収益改善は無理だと分かっているが、どうすれば良いのか分からない。
事業再構築補助金も不採択だったし、銀行や社員云々の前に、社長自身が「この会社の将来はない」と内心思っているのだから。
ある時、経営者仲間から「SWOT分析を深くやると、見えてくるものがある」と聞いた。
早速、その手の本やYouTubeを漁った。
藁をもすがる思いで電話をかけ、自社のSWOT分析を依頼。
SWOT分析の指導を受けて分かったことがある。
それは根掘り葉掘り聞かれる事で「わが社には、まだまだ使える経営資源があるし、その資源を横展開
すれば新たな商材や売り方がある」という事だ。
しかも、そのSWOT分析の結果から、中期収支計画に反映し、そのアクションプランまで指導を受けると、
「なるほど、こういう事が根拠ある経営計画書なのか」と腑に落ちた。
「強み分析」をしたとき、かの退職願を持ってきた社員も顧客情報に詳しいという事で無理やり参加してもらった。
すると、SWOTから中期収支計画まで議論した後、彼から出た言葉は
「社長、わが社ってまだまだ行けますよね。この強みをもっともっとを尖がらせましょうよ」と。
【強み分析】は社員に自信を持たせたのだった。
後日、銀行にSWOT分析を使った根拠ある経営計画書の説明をした。
担当者は「なるほど、御社にはこの
強みを活かした経営計画書なら理屈に合っていますね。
また社員から前向きな声が出たのは良いことです」と前回と比べポジティブな反応に変わっていった。
ありがちな計画書とは異なる
【クロスSWOT分析を活用した根拠ある経営計画書】は、
社員に自信を与え、銀行に納得してもらえる事を改めて実感した。
コロナ禍から回復の足取りも重い日本経済。
世界を見れば戦争の影響によるエネルギーコスト・食料原材料の高止まり、中国経済の急ブレーキ、
欧米のインフレ高金利の景気減速等、まさにVUCAの時代の様相。
国内では表面的には株高、大企業の好業績で「景気安定」の
触れ込みだが、インフレコスト高と労働者不足による賃上げ
圧力、2024年問題、コロナ融資返済等も絡んだ中小零細企業の
景気の先行き感は厳しい。
しかも今が「圧倒的人手不足」で業務縮小や倒産する企業が今後益々増加傾向。
もう結果が出にくい「弱み改善」「苦手克服」など悠長な事を言っている場合ではない。
低金利の長期化で、以前と比べて益々収益環境の厳しい金融機関は、
●赤字体質から抜け出せない融資先
●根拠のない経営計画書しか出さない融資先
●明らかに返済不可能な融資先、しかも影響度の小さい融資先
には冷たく厳しい態度を取らざる得ない。
金融機関から見放されない為にも、
●中期的に返済根拠のあるビジネスモデル改革が入った「経営計画書」
●利益率の高いビジネスモデルへの変換
●従来の事業構造から独自性、差別化したビジネスモデルへの転換
●具体的な経営戦略、具体的なアクションプラン、論理的な説明
●コスト構造を変えて収益体質にするビジネスモデル
●今までの「強み」を活かして、事業再構築する経営計画書
が求められている。
しかし、そうは言っても、ビジネスモデルの着眼点や、今のビジネスをどう改革し、
金融機関が求めるような経営計画書作成するにも、ハードルが高い。
●知見も経験もない新分野参入はリスクが高い
●人材やノウハウ、資金などのリソースがない中小零細企業では限られている
●過去からの「強み」はいくつかあるが、どう新ビジネスモデルに転用するか知らない
●自社が目指すニッチニーズ・ニッチ市場を合理的に見つけるメソッドがない
●税理士に相談しても「数値計画」は作ってくれるが、経営戦略まで指導してくれない
●また従業員が経営者を信用し、全社一丸で取り組まないと前に進まない
●表面に現れていない「隠れた強み」を分析したか
●角度を変えてみたら「新たな強み」はないか
●ターゲットを変えて、絞ってみたら、意外な「強み」はないか
●小さな「強み」が新たな展開の可能性であることを知っているか
●その結果、業績回復のストーリーが表現されているか
●従業員は社長の方針や戦略を信じてついてきているか
これまで、RE-経営ではこの25年間、300事業所のクロス SWOT分析で、「根拠ある経営計画書」を指導してきた。
このクロスSWOT分析ノウハウは「中小企業SWOT分析の第一 人者」と
呼ばれる、経営者、コンサルタント、会計事務所の指導モデルになっている。
しかも2018年、2019年には北海道財務局、九州財務局の金融を
監督する職員や地域金融機関幹部が、このノウハウを学習。
またSWOT分析専門書6冊を出版し7万部を販売。
「SWOT分析をするなら、最初に学ぶノウハウ」 と言われる。
RE-経営では「SWOT分析を活用した根拠ある経営計画書」の指導ノウハウを習得した
5名の「認定SWOT分析マスターコンサルタント」の実践例を公開。
今大事な事は金融機関を説得して融資につなげる事、そして今いる従業員が社長の方針、経営計画を
信じて前向きに取り組む事。
どんなに「根拠ある経営計画書」でも、社員が共に行動しなければ業績づくりはできない。
本セミナーで公開する事例は、経営者と幹部が共に「強みを活かした根拠ある経営戦略」でベクトルを
合わせて、作成したもの。
●コロナで大打撃を受けた飲食店チェーンの赤字脱却対策と新業態店を「今ある強み分 分析」と
クロス分析から展開した事例
(担当:奥村啓)
●移動通信機器販売店の販促支援サービス企業で「強みの再分析」で新たな戦略サービスをSWOT分析で
見出した事例
(担当:鎌田真行)
●日本伝統の付加価値のある繊維製品製造販売業で国内でのブランディングと海外への展開の商品開発と
提携戦略をSWOT分析から立案した事例
(担当:小宮建)
●Web会社の深堀戦略で今の顧客を再定義し、それを活かした展開を中期計画化した事例
(担当:田中健太郎)
●包材パッケージの製造卸販売で多角的なビジネスモデルをSWOT分析から見出した事例
(担当:星野裕司)
●日時:2024年3月26日(火)13:30~17:30
●会場:ちよだプラットフォームスクエア5F 〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-21
●zoom参加
●対象者:経営者、後継者、会計事務所、士業、保険パーソン他
●受講料:11,000円(税込) /名
2月29日までのお申込みは50%off 5,500(税込み)で受講できる早割特典があります。
●募集人員:会場最大50名 zoom受講者80名
●講 師:株式会社アールイー経営 代表取締役 嶋田利広
株式会社パズルフードサービス 代表取締役 税理士 奥村啓
社労士法人とよひら 代表 中小企業診断士 鎌田真行
小宮社労士事務所 代表 社会保険労務士 小宮建
i-consulting office 代表 中小企業診断士 田中健太郎
城南コンサルティング株式会社 代表取締役 中小企業診断士 星野裕司
受講者特典
●受講者特典⑴セミナーテキスト(PDF)
●受講者特典⑵セミナー収録動画を後日配信
●受講者特典⑶著書「クロスSWOT分析と根拠ある経営計画書事例集2」をプレゼント
(有料での参加者のみ)
231-0062 神奈川県横浜市中区桜木町2-2 港陽ビル3階
045-550-5513